言霊について(3) |
続きです。 現代人にも「悪い言葉は言ってはいけない」という感覚が残っています。 一般的には忌み言葉と言いますね。 この忌み言葉を口にすることを良くないことが起きるので別の言葉で言い換えるわけです。 これは結婚式やお葬式などでもっとも意識されると思いますが、実際には普通の状況でも結構使われています。 宴会等で「終わり」と言う言葉を嫌って「お開きにする」などもそうです。 鏡開きも「割り」を避けるために「開き」が使われているわけです。 有名なところでは「する」は縁起が悪いので、「アタリメ」や「あたり鉢」と言うようになったなんてのがあります。 意外なのは今でも雑誌のタイトルなんかに見られる「キネマ」ですね。 これは「シネマ」のシネが死ねの通ずるので言い換えたのだそうです。 こうした忌み言葉は、日常でもよく聞きますし、特に冠婚葬祭や受験などの時には神経質になっているのか、うるさく言う人が今でも結構いるようです。 ただ、ほとんどの人は本気では信じていないでしょう。 しかし、言霊はこうした語呂合わせによる験担ぎ以上のものなのです。 人の思いや祈り、念は人の言葉に乗って周りに影響を及ぼしていきます。 続きます。 |
by fwnd9951
| 2015-02-19 08:13
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