政治家の言葉と通訳(続き) |
続きです。 もともと「善処します」という言葉も何もするつもりはないなんて意味では使われていなかったはずなんですが、政治家が口にするようになって意味が変わってしまったんでしょう。 今では、国語辞典にもそうした意味があると書かれています。 これがあらかじめ決まっていることだったら、多分、上手く訳せたでしょう。 大抵の演説はそうです。 原稿を外務省の職員が翻訳しておくわけです。 仮に通訳がいるにしても翻訳された原稿を読むだけ。 しかし、ぶっつけ本番だとそうもいきません。 どうしても逐語的な訳をすることになります。 大体、昨日書いたように通訳の訳は間違ってなかったわけですからね。 要するに責任は発言をした佐藤首相にあります。 はっきりと対処しますとは言えないし、ノーとも言いたくないのでその場凌ぎでこんなことを言ったのでしょう。 それが悪い結果を招いてしまった。 日本の政治家は言質を取られるのが嫌だったり、日本ではあまり断言口調が好かれないこともあって、曖昧な表現や雰囲気だけで中身のない言葉を多用します。 しかし、これはなかなか翻訳できませんし、国際社会では通用しません。 本当の意味での国際化を図るのならこうしたことから変えていくべきでしょう。 では。 |
by fwnd9951
| 2015-02-14 07:51
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