苦行と悟り(2) |
続きです。 千日回峰行にはいくつかのルールがあります。 「いったん行に入ったら、決して途中で止めることができない」 「もし途中で止める場合は短刀で腹を掻き切るか、紐で首をくくり、命を絶たなければなら ない」 そのために、生きて帰る確率は50%と言われているそうです。 ううむ、厳しい! ちょっと前に、2度目の千日回峰行を行った僧がいて(1000年を越える比叡山の歴史の中でも3人しかいない)、その僧侶は60歳だったとのこと。 すごいですねえ。 しかし、私みたいな門外漢から見れば、何のためにこんな自分をいじめるようなことを好んでやるのか意味がわかりません。 ものごとへのこだわり、執着、 煩悩を捨て、悟りを得ることが目的なんでしょうね。 しかし、こだわりまくっているじゃないですか。 この行を行った人は偉い位につけるそうで、それが目的ではないと言うでしょうが、何かおかしい。 出世のための手段になっているような。 それに、この行の様子は1979年(昭和54年)1月5日、NHK特集「行~比叡山・千日回峰~」で放送されています。 要するに一種の見せ物にしたわけで、これじゃあ俗世間の垢にまみれていると言われても仕方がないんじゃないかな。 続きます。 |
by fwnd9951
| 2015-02-09 07:52
| エリオンの考え
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