放射性廃棄物処分問題:いつまでも続けられないばば抜き |
東京電力福島第一原発事故で発生した「指定廃棄物」の最終処分場建設で揉めているようです。 環境省が、栃木県内の候補地として塩谷町の国有地を選定し、町長に伝えたのですが、住民はこれに大反発。 いわゆるNIMBY(ニンビー)の問題ですね。 NIMBY は、「not in my backyard」の略で「私の裏庭には作らないで」を意味します。 原子力発電所やゴミ焼却施設などの必要性は認めるが、自分の居住地の近くに作られるのは困るという考えです。 現在、指定廃棄物は、各県のごみ処理施設や下水処理場、農家の敷地に一時保管されたままになっています。 しかし、自然災害等を考えると、これは決して安全な状態ではありません。 また、自分たちの世代が利益を享受した結果発生した問題を将来の世代に先送りしてはならないという国際的原則を考えても、早急な建設が絶対に必要なのです。 今回揉めている塩谷町は、湧水で知られていて、名水百選にも選ばれているとのことです。 自然が売りなんですね。 しかし、そんなことを言い出せば、どこの自治体でも必ずこれに類した理由を持ち出して来るでしょう。 だれでも処分場なんてものを近くに建設されるのは嫌ですから。 確かに、国側のやり方にも問題はあります、というか、問題おおありです。 ある程度地方自治体に任せたほうが良い。 国側が勝手に決めても文句が出るなら、原子力発電所によって利益を受けたすべての関係自治体間で話し合い、最終的には多数決で決めるしかないでしょう。 もう一度言うと、何がなんでも反対し、他人につけを回そうとする、ばば抜きみたいなことをいつまでもやっている時間はないということです。 いわゆる地層処分に反対する人は沢山いますが、まともな代替案を出しているはいません。 選択の余地もないんですね。 では。 |
by fwnd9951
| 2014-08-03 07:45
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