ヌーベルシノワ |
昨日の続きです。 最近、バイリンガルの女性(なぜか大抵女性です)が英語で話すテレビ番組が結構あります。 英語講座でもないのに。 一体、何の必要があるんだろう。 視聴者を馬鹿にしているんでしょうか。 ところで、私たちの周りには英語(主に単語)が溢れています。 それ自体感心したことではないと思いますが、さらに困るのはいわゆる和製英語ですね。 一見英語に見えて、実はネイティブには通じないというやつ。 知らないとわかりませんから間違うことが多いでしょう。 そう言えば、最近はフランス語にもあります。 たとえば、ヌーベルシノワという言葉を良く聞くようになりましたが、これはまったく間違っています。 ヌーベルは女性形なのに(英語にはありませんが、フランス語には単語に女性形、男性形があります)、シノワは男性形で、あり得ません。 しかも、ヌーベルシノワを無理に訳せば「新しい中国の」で料理の意味はまったく入っていないんですね。 超高級店を意味すると思われる「グランメゾン」も同じで、男性形と女性形がごっちゃになっています。 グルメだとか料理評論家を自称する人がこんな言葉を口にしたり、書いたりしているのを見ると、本当はフランス料理のことを知らないのだろうと思ってしまいます。 私は仕事が翻訳ですので、なるべく外来語を使わないようにしています。 まあ、できるだけですが。 絶対に使わないというのはまず不可能でしょうし、第一不自然ですからね。 皆さんも外来語を使う場面があったら、日本語に言い換えるようにしてみてはどうでしょう。 頭の訓練になるんじゃないかな。 では。 |
by fwnd9951
| 2014-07-10 06:37
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