若い人たちを褒める大人とけなす大人 |
THE MANZAIについての文章のちょっとねじれた続きです。 THE MANZAI 2012決勝終了後に、最高顧問を務めたたけしさんは自分が現役だった1980年代と現在の漫才について「東京オリンピックとロンドンオリンピックくらいの差がある。おいらなんて予選にも出られないくらいのすごさ」と言っています。 たけしさんは偉いですね。いつも若手の芸人を褒めますし、自分が若かった頃のほうがずっと上だったなんて絶対に言いません。 本当に漫才が好きなんでしょうね。THE MANZAIに限らず、若手にいつも的確なアドバイスを与えます。 大体、ベテランや現役から退いた芸人は、若手を批判することが多いのですが。 たとえば、少し前に、大村崑さんは「最近は薄っぺらな若い芸人ばかりで情けなくなる。昔は云々・・・」といった趣旨の発言をしています。 良く言うなあ! 彼は、今は役者になっていて、ドラマで時々見ますが、確かに若い時は喜劇に出ていましたし、私も子供の頃に良く見ていました。 しかし、そのレベルは決して褒められたものではなかったように思います。 今の方がずっと進んでいて、洗練されている。 良くいるんですよね。とにかく若い人たちを批判する年寄りが。 自分を偉く見せたい気持ちもあるでしょうし、嫉妬もあるんでしょう。 そして、自分の都合の悪い記憶はすっぽぬけているんです。 理想化された若かった時代の自分と比較して若者たちを批判すると言うか。 こういう人たちも、自分が若い頃は大人が自分たちを根拠なくけなすと言って腹を立てていたんですが(実際にそんな小説家・エッセイストの本を読んだことがあります)。 年寄りはもう先が長くないんですから、若者たちを褒め、できるだけ伸ばしてあげることが役目でしょうに。 では。 |
by fwnd9951
| 2012-12-19 21:17
| エリオンの考え
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