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by fwnd9951
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同時通訳、逐次通訳、そして翻訳

突然ですが、今日は同時通訳、逐次通訳、そして翻訳の話をします。

同時通訳の仕事は物凄く早く終わることがあります。

1時間未満とか。それでもパリにいた時は1日分の料金(当時で9万円くらい)を貰っていました。

随分割りがいいと思うでしょう。

しかし、当然ながらその前に準備をしなければいけません。

資料やスピーチの原稿を貰うことができればそれを読みますし、駄目なら本や雑誌などを探します。

昔はインターネットがなかったので本当に大変でした。

だから同時通訳の仕事は比較的報酬が高いように見えますが、そのために割く時間を考えるとそれほどでもないんですね。

ついでに言うと、同時通訳ではスピーチの原稿を必ずもらえるものと思っている人もいるようですが、実際にはもらえないことも多いんです。

その上、原稿とは全然別のことを話し出す話者もいます。

質疑応答などはすべてぶっつけ本番であることは言うまでもありませんが。

ちょっと話がずれますが、同時通訳のほうが逐次通訳(会見や講演なんかで良くみられる、話者の隣に通訳が座って、ノートを取りながら、話者と交互に訳すやり方です)よりも難しいと思われているようですが、本当は逐次の方が難しいんです。

要は正確性の問題ですね。

更に言えば、同時通訳のほうが翻訳よりも格上だとの見方があります。

かなり前の映画で同時通訳者が主役だった映画「インタープリーター」の監督、シドニー・ポラックもそのように考えていました(同時通訳者は翻訳者なんか問題にしないと言っていました)。

まったくの間違いですね。

求められていることが全然違います。

翻訳では時間をかけて単語を選び、文章を練り上げなければなりません。文学性も要求されるでしょう(文学翻訳の場合)。

同時通訳は精度がせいぜい70%程度ですし、反射的に訳していくものですから、言葉の吟味に時間をかけられません。

だから、同時通訳での訳の間違いはそれほど責められることはありません。

これに対して、翻訳したものは後にまで残りますから、ミスが致命的になることもあります。

最後に蛇足を書いておくと、国家元首クラスの会談の場合には同時通訳はしません。

テレビで時々見るように必ずそれぞれの後ろに逐次通訳者が1人ずつ付きます。

そして、たとえば日米を例にとると、日本の首相が話したことは必ず日本側の通訳者が英語に直し、アメリカの大統領が話したことはアメリカ側の通訳者が日本語にします(それぞれの通訳者は必ずその国の国籍を持っています)。

当然、すべては記録され、正式の通訳者以外にも言葉がわかる人間が大勢いて、オリジナルスピーチと訳文をチェックしています。

間違いがあれば大問題になりますし、実際に何度かそういうことがあったようです。

今日の話は、通訳や翻訳に興味のない人には面白くなかったかもしれません。あしからず。

では。
by fwnd9951 | 2010-11-08 16:55 | エンターテイメント
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