公共機関に英語名を付けるな |
知り合いが「ハローワーク」に行っていると言ってました。 失業手当を貰うためですね。 私もフランスにいた時に貰おうとしたことがあるんですが、自己理由による退職は対象にならないと言われました。 がっかり、日本より厳しいようです。 と言っても、今日は別に「ハローワーク」に文句をつけようというわけではありません。 この呼び方が気になるんですね。 ご存知だと思いますが、「ハローワーク」は昔は「職業安定所」と言っていました。 確かに「職業安定所」はなんだか感じが悪いのは分かりますが、なぜ「ハローワーク」なんて英語の名前を付けなければいけないんでしょうか。 私は絶対に外国語を使うべからずなんてフランス人みたいな厳しいことを言いたいわけではありません。 ただ、こうした公共機関にまで英語の名称が使用されることが不思議なんです。 「ハローワーク」以外にも沢山ありますよね。 国会議員はよく最近の子供たちの国語力の低さを嘆き、国語教育を強化しなければならないと言います。 しかし、テレビのクイズ番組なんかで恥をかいているのを見るとわかるように、国会議員自身の国語力も大したことがないのはこの際置くとして、それならなぜ自分たちが率先して正しい日本語を使うようにしないのでしょうか。 彼ら自身がちょっと前は中国の故事来歴から引いてきた難しい成句や、最近では全然なじみのない英単語を好んで使いたがります(両方とも庶民の感覚を無視している点では同じです)。 これは自民党も野党も似たようなもので、特に民主党は「マニフェスト」などと言う言葉を使って得意になっていますが、単にちょっと格好のいい表現を使いたかっただけで、何の理念も感じられません。 勿論、言葉は生き物ですから変っていくのは仕方がありませんが、一方で正しい日本語を守ろうとする強い力が働いていないと本当に日本語が崩れてしまいかねません。 その対抗力の中心となるのが国の機関であり、国会議員や官僚であるはずなのですが、彼らには庶民の立場に立った美しい日本語を作って行こうと言う気がないんですね。 もしその気が本当にあるのならば、すぐにでも行政機関や公共機関の名称に英語を使用することを止め、公式の文書にはできる限り分かり易い、しかも美しい日本語を使用するようにするべきではないでしょうか。 では。 |
by fwnd9951
| 2010-10-04 17:20
| エンターテイメント
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