聖骸布の話 |
突然ですが、皆さんは聖骸布をご存じでしょうか。 時々、テレビなんかでも取り上げられますから、知っている人も結構いるかな。 要するに、イエス・キリストが磔にされて死んだ後、その遺体を包んだとされる布で、キリストらしい男性の姿がうっすらと浮かんでいるんですね(トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管)。 実は、1988年に放射性炭素年代測定が実施され、中世に作られた物であるとの結論が出ているんですが、この結論に異を唱え、本物であることを証明しようと向きもあります。 要するに放射性炭素年代測定の結果が間違いだと言うわけです。 そして、ある高名な数学者の計算によると「これがキリストではないという確率は25億分の1」などと言い出します。 ものすごくいい加減な計算で笑ってしまいますね。 初めから偽物を作ろうとしたのならキリストではない確率は100%になるんですから。 余談ですが、この聖骸布にはキリストの血が付いていて、そこからDNAを取り、クローンを作ろうとする動きがあるそうです。 これは話としては面白いですが、現実には当分無理でしょう(血が本物であるとも思えませんが)。 しかし、高位の聖職者を含めた沢山の人々が、今でもこの聖骸布は本物だと信じているようですが、やはりこれは本筋をはずしているのではないでしょうか。 はっきり言えば、聖骸布が本物であろうがなかろうが大した問題ではありません。 ついでに言えば、世界各地に現れるマリアの姿や血を流すキリスト像など、沢山の奇蹟と言われるものがありますが、みんな同じです。 前にも書きましたが、キリストが救世主であったのは奇蹟が行えたからではありません。 キリストに限らず、どんなに偉大な人であっても遺したものに意味などないのです。 大切なのは心の教えでしょう。 普通の人はいざ知らず、高位の聖職者ともあろうものがこんなことに気が付かないのは、本当に不思議です。 では。 |
by fwnd9951
| 2010-09-23 18:22
| エンターテイメント
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