味の画一化(4) |
続きです。 現在の日本には本当に色々なものがあると思います。 世界各国の料理を食べることができますし、あらゆる贅沢が可能になりました。 家庭料理のレベルでも変化は大きく、食材が豊富になり、様々な料理が作られるようになっています。 こうした変化は多分、日本が豊かになったことが原因なのでしょう。 しかし、それと並行して、奇妙なことに味の画一化、単純化が進んでいるようです。 昨日も書いたように人工調味料、レトルト食品、インスタント食品、冷凍食品の浸透によるものです。 そしてマツタケや天然ものの魚等々、本物は高価で、手の届かないものになってしまいました。 昨日は私の子供のころの話をしましたが、さらに遡れば、一昔前の日本は本当に貧しかったと思います。 飢饉も頻繁にあり、多くの餓死者が出ていました。 人々は食料にもこと欠くような悲惨な生活を強いられることが少なくありませんでした。 しかし、悪天候に強い米や野菜等を作り出すための品種改良が行われ、また農薬、化学肥料が開発されることにより、収穫も安定し、食料事情が大幅に改善されています。 すでに牛肉の話はしましたが、バナナが贅沢品だったり、玉子がかなり高価だったことなど今の人たちには信じられないでしょう。 こうしたものが庶民が手が届くようになったのは飼育法や輸送法、保管法の改善のお陰なのです。 今では、ブロイラーの味が批判され、農薬漬けの野菜が問題視されています。 しかし、今私たちが飢えずにいられるのはこうした進歩のおかげなのです。 その功績を否定することは誰にもできないでしょう。 長々と書きましたが、明日終ります。 では。 |
by fwnd9951
| 2010-09-18 17:32
| エンターテイメント
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