紛争解決請負人(2) |
昨日の続きです。 この紛争解決において驚いたことは非常に実際的な手段を用いることです。 たとえば、長い間内戦状態にあったアフリカのシエラレオネでは反政府組織によって50万人もの人が殺されました。 しかし、武器放棄の条件として、反政府組織の首謀者の戦争犯罪を問わず、さらに副大統領のポストを与えたんですね。 ようするに政府が反政府組織側に100%妥協したわけです。 ちょっと信じられない解決法です。 これについては、伊勢崎さんは罪を裁く事が正義だとするのか、戦争をやめさせる事を優先するのかを考えた時にこれはギリギリの選択だとしています。 たしかにいたずらに正義を振りかざしてもなんにもなりません。 これからできるかぎり死者を出さないことが重要なのです。 これからの戦争では、日本の敗戦時のような無条件降伏というのはあり得ないんですね。 戦争の終結には必ずある程度の妥協が伴います。 シエラレオネの場合は、戦争の被害者の家族たちに恨みが残ったとしても、現在は平和な状態になっています。 代償を払わない平和はありえないんですね。 もう少し続きます。 では |
by fwnd9951
| 2010-02-27 16:23
| エンターテイメント
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