「美味しんぼ」(2) |
昨日の続きです。 原作者の雁屋哲さんは、かつては読者が興味を示した知識など今では常識になり、自分より遙かに沢山の知識を持った若い人が増えていると述べています。 まったくその通りですね。 最近は本当に食にうるさい人が多く、何かと言えばうんちくを傾けます。 しかし、今まで何回も書いているように、ほんの50年ほど前は日本は本当に貧しく、大したものを食べていなかったんです。 昨日も息子に話していたんですが、私の子供のころには、たとえば中華料理なんか年に1度食べることができるかどうかといったものでした。 確か鯉の丸揚げの甘酢かけが最高のご馳走だったかな。 だから、餃子や麻婆豆腐なんかを初めて食べたのは20才過ぎてからのことです。 麻婆豆腐が余りにも辛くて仰天したことを覚えています。 ラーメンも私の住んでいた町には専門店なんかありませんでした。 近所の食堂で出していた中華ソバを食べるくらいです。 勿論、味も現在のものとはまったく違います。 牛肉は贅沢品で、普段は豚肉もそんなには食べられません。 1個5円のコロッケを食べるのが楽しみだったんです。 日本が豊かになるに従って食生活も改善されたのでしょうが、やはりバブルをきっかけに一気に食べるものが贅沢になっていったような気がします。 「美味しんぼ」もそのころに始まっています。 もう少し続きます。 では |
by fwnd9951
| 2009-12-21 15:01
| エンターテイメント
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